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村上ファンド考 その2


仮に、村上さんが逮捕されても、株式市場への短期的な影響は限定的でしょう。実際に多くの保有銘柄では小幅安にとどまっているようです。むしろ、押し目買いのチャンスになるかもしれません。

銘柄的には、PBR1倍を割り込んでいる銘柄などは良いんじゃないですか?
彼らはデューディリも比較的ちゃんとやるでしょうしね。下値の不安は小さいかと。



長期的な市場への影響はあると思います。特に特捜による、「見せしめ」と見られるとね。


昨年からの上げ相場では、①日本企業のファンダメンタルズの改善、②世界の余剰マネーが日本市場にも回ってきた、③コーポレートガバナンスの改善などで外人投資かも日本株が買いやすくなった、というのが主な理由。


①,②の説明は要らないかと思いますが、③については若干解説が必要でしょうか。

外人投資家には、日本の会社のガバナンス機能の改善を評価している人たちが少なくありません。ただ、彼らが必ずしも企業の「経営陣の質が改善した」「内部統治能力が高まった」と考えているわけではありません(日本のリーディングカンパニーでは改善しているところもありますが」)。

これは、
「敵対的TOB」や「(村上ファンドのような)アクティビストファンドの台頭」といった新しい事象を日本経済のカタリストとしているのです。


外部からの監視機能が低下すると、外人の投資マインドが冷え込む可能性も。。。。
ま、しっかり日本にコミットしている人たちは良いでしょうが、NYやLDNから見ている人たち、特にヘッジファンド系の人たちはね。。。

私は、こういう人たちと話をするのも仕事にしているので、結構心配です。
ファンダメンタルズよりも、こういうことに流されるんだよね。。


ま、(どこかの経営者のように)そんな投資家いらないといってしまえばそれまでですが。
それは本末転倒です。
by noha777 | 2006-06-05 10:48 | ファイナンス


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